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執筆者の写真Onuma

映像授業に向いている子、対面授業のほうが良い子




現代の予備校・学習塾は、集団授業、個別指導、映像授業など、さまざまな授業形態を持っています。

ついには「授業をしない!」と言い切る塾まで出てきたわけですが、「自分の子どもにはどれが合ってるんだろう?」と悩まれる親御さんも少なくないと思います。


ということで、今回は「映像授業」と「対面授業」を比べ、双方のメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。




映像授業のメリット・デメリット

 

1980年代から大手予備校に導入され始めた「映像授業」は、どこに住んでいても有名講師の授業が受けられるということで、当時一世を風靡しました。

 

映像授業のメリット

 Ⅰ 全国の有名講師の授業が受けられる

 Ⅱ いつでもどこでも受けられる

 Ⅲ 聞く必要がないところはスキップできる

 

映像授業のデメリット

 Ⅰ 緊張感、臨場感がない

 Ⅱ 講師が生徒の反応をみながら授業できない

 Ⅲ 講師に直接質問できない、またはしにくい




映像授業に向いている子とは

 

さて、上記のような特徴を持つ「映像授業」に向いている子とはどんな子なのでしょうか。

それは、次の「映像授業に向いている3つの要素」のうち、2つ以上該当している子です。


映像授業に向いている3つの要素 

 ① 自己管理能力が高い

 ② 生活リズムが安定している

 ③ 勉強に対するモチベーションが高い

 

映像授業の最大のデメリットは、「目の前に講師がいないこと」です。

これは、先ほど挙げた「映像授業のデメリット」Ⅰ~Ⅲのすべてに起因しています。

コロナ禍でオンライン授業、オンライン面談が試されてきました(HOPでも散々行いました)が、結局「対面」に勝るものはありませんでした。

授業で得る情報量も違いますし、緊張感・臨場感もまるで違います。

 

しかし、それでも映像授業には大きなメリットがあります。


メリットⅠ「全国の有名講師の授業が受けられる」


これは、今まで知らなかったことを知ったり、画期的な考え方を手に入れたりできる可能性が高まるということです。

ですが、その大きなメリットを享受したいなら、「目の前に講師がいなくても問題ない」状態でなければなりませんよね。

それが、①~③ということです。

 

先生が目の前にいないと頑張れない、生活リズムがいつも不規則、新しいことを知ったり、より難しいことにチャレンジしたりするのに興味がない子だと、まず映像授業は向かないでしょう。




対面授業のメリット・デメリット

 

先ほども述べましたが、やはり対面授業がベストです。

もし映像授業の先生が直接教えることができるなら、やはり対面授業のほうがよいわけです。

もちろんそれは現実的に難しいわけで、そうなると対面授業にも当然デメリットが生じます。

 

 

対面授業のメリット

 Ⅰ 緊張感、臨場感がある

 Ⅱ 講師が生徒の反応をみながら授業できる

 Ⅲ 講師に直接質問できる

 

対面授業のデメリット

 Ⅰ 住む場所によっては塾や講師を選べない

 Ⅱ 補講・振替に制限がかかる場合がある

 Ⅲ 分かっているところの説明時間がムダ




対面授業のほうが良い子とは

 

さて、上記を踏まえて考えると、「対面授業」のほうが良い子とはどんな子なのでしょうか。

それは、次のどちらかに該当している子です。

 

★「映像授業に向いている3つの要素」のうち、該当するものが1つ以下

★対面授業のメリットに強い魅力を感じている

 

映像授業に向いている子は、「目の前に講師がいなくても問題ない」子です。 

これはつまり、「勉強に受け身ではない」子です。

完全に能動的である必要はありませんが、まったくの受け身ではまず続かないでしょう。

「映像授業に向いている3つの要素」は、それを測る指標になります。

 

ただ、映像授業に向いている子でも、対面授業を好む場合はやはり対面授業でよいでしょう。

スポーツジムやヨガ教室なども、このコロナ禍でオンラインサービスが登場しましたが、ほとんどのサービスがうまく機能しなかったそうです。

それは、これらのサービスを受ける顧客が求めるのは、インストラクターなどとの双方向のやり取りや現場における空気感だからです。

教育もそれに近いところはあります。

やはり、授業はリアルであることに越したことはないのです。

 

 

いずれにしても、お子さんの「感触」がとても大事になりますので、体験授業を受けてみたりお子さんと直接話し合ったりしながら、最適な学習形態を探してあげてください。

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