こんばんは。
今回は受験生にとって永遠のテーマである
計算ミスを無くすにはどうすればよいか?
について,個人的な見解をお話しします。
数学は残酷なもので
どれだけ途中の計算式や考え方が正しくても
最終的な答えが違うと大幅に減点されたり
センター試験のように
答えしか書く必要のないテストだと
0点になることもしばしば。
理不尽に思うかもしれませんが
最終的な答えを間違うということは
詰めが甘いということでもあるわけで
それもそれで能力の一つですよね。
それとは別に
元々計算ミスをしにくいタイプの人もいれば
計算する度に必ずどこかでやらかすタイプの人もいます。
これは性格や先天的なところに原因があるのでしょうか?
・・・と
そんな身も蓋もない事を言っては話が前に進まないので
私が今までの経験上
こうすれば少しは計算ミスを防げるのではないか
と思う事柄をいくつか紹介します。
まず計算ミスが起こるのは
以下の3つのうちのどれかに原因があるのでは思っています。
① 計算力
② 性格
③ 集中力
① 計算力
もうこれはそのままです。
暗算や筆算に強いと
やはり計算ミスは起こりにくいでしょう。
特にそろばんをガッツリやっていた人は有利ですね。
② 性格
とはいえ
計算力ですべて話が済むわけではありません。
計算が遅くても速くてもいいのです。
大事なのは
自分の計算力や癖を自覚しているかどうか
です。
「自分は計算が遅い
だから計算の仕方を工夫しよう」
「自分はせっかちだ
だから途中の式を細目に確認しよう」
「自分は驕りやすいところがあるから
無暗に途中の式を飛ばさないようにしよう」
といったように
誰にでも長所・短所はあるわけで
その短所を自覚し
それをどう押さえるか
という考えが必要になります。
したがって
①よりは②のほうが遥かに重要です。
ただ,自分の癖やミスを犯すパターンは
なかなか客観的には把握しずらいものです。
そこで,本当に計算ミスを改善する気があるのなら
「計算ミスノート」
を作ることをオススメします。
方法としては単純で,
計算ミスをした場面を
ただただノートに書き写すだけでOK。
一時流行った
「レコーディングダイエット」や
単に家計簿とかとも同じ原理で,
記録をし,見返すことで
客観的に自分の状態を把握するわけです。
今まではなんとなく問題を解いていたけど
実はこんなにも同じミスをしていたのか・・・
と思うことになるでしょう。
それが,状況を好転させる第一歩になるハズです。
③ 集中力
そして
やはりこれが最も重要でしょう。
しかし,①や②で培った経験や練習の成果を
本番で十分に発揮できなければ
意味はありません。
また,人間というのは悲しい生き物で,
一度答えを書いてしまうと
見直しをしてもなかなか間違いに気づきません。
したがって,集中力がとても大切なのですが,
特に「一発目」の集中力!
これがとても大事!
(「一発目」とは,
初見の状態で問題を解くときのことです)
よく
「さっさと問題を解き終えて
見直しの時間を確保せな!」
という生徒を見かけますが,
素早く解いたけど精度が悪いって最悪でしょう。
それなら
ゆっくり解いたけど書いたとこ全部合ってた
のほうが遥かに良いです。
サッカー選手の遠藤保仁選手の名言で
「正確なプレーが最も速い」
ってのがあります。
ほんまそれですわ。
ということで
以上が計算ミスに対する私見です。
もちろん
人によって計算時における症状が少しずつ違うはずなので
「どうしても計算ミスの原因がわからん!」
という方は是非一度お話をしにいらして下さい。