という記事にて
「志望理由書が大事だ!」
という話をさせていただきましたが,
本日はその志望理由書の書き方についてお話します。
前回も述べましたが,志望理由書は面接の「台本」です。
これをしっかり書き上げるかどうかで面接の出来も変わってきます。
ちなみに,大学によって志望理由書の字数は異なります。
800字程度のところもあれば,2000字に及ぶ大学もあります。
また,「自己推薦書」など,名称が違う場合もありますが,
基本的には大学の志望動機を書くことを中心にしていいと思います。
さて,いざ書くとなると,なかなかペンが進みませんね。
そりゃそうです。
まず,すべきことは「構想を練る」ことだからです。
なぜその大学に行きたいのか。
何を学びたいのか。
学んで将来どうするのか。
これらのことをしっかり考えることで筋の通った文章が書けるのです。
僕はいつも生徒には,下のような図を描くよう指導しています。
左の丸で囲まれた数字は,「考える順番」です。
「未来」→「現在」→「過去」
と遡っていくイメージで考えましょう。
ちなみに
「考える順番」≠「書く順番」
なので要注意ですよ。
まず考えるのは
①将来の夢・就きたい職業
です。
自分は将来何がしたいのか。
何になりたいのか。
次に,将来の夢を叶えるためには
どんなことを勉強しなくちゃいけなくて,どんな適性が必要か。
それを②で考えるわけです。
そして,その必要な勉強内容と,
志望する大学のカリキュラムや研究室での研究内容などがマッチすれば
大学の志望動機として説得力がありますし、
自分はこういう人間だからこういう仕事には向いている
と説明することができれば、
大学側もその学生に魅力を感じてくれるかもしれません。
これが、③で考えるべきことです。
このとき、気をつけてほしいのは、
決して大学に媚びてはいけない
ということです。
「貴学の学風に感銘を受け・・・」
「貴学にいらっしゃる優秀な先生方に指導していただき・・・」
なんて口が裂けても言ってはいけません。
大学側は、
自分の大学をおだててくれるような学生が欲しいのではありません。
あくまで優秀な学生が欲しいのです。
ということは、
自分の中にしっかりと芯を持っている学生の方が良いに決まってます。
「私は将来こんなことをしたいと思っており、
そのためには貴学でその分野の第一人者である
◯◯先生のもとで学びたいと思っています」
って感じで。
また、その職業や学部・学科を目指すことになったきっかけは、
正直いつ考えても構いません。
きっかけなんて、ただの過去です。
面接官が見たいのは、
今のあなたと未来のあなたです。
ということで、
このようにして考えた構想を元にして
志望理由書を書いていきましょう。
小説や物語ではないので、
結論を最後に書いてはいけません。
一発目から志望理由を書きましょう。
あとは読みやすい順番で書けばいいかと思います。
ちなみに僕は、
「過去」→「現在」→「未来」
の順番で書かせることが多いです。
構想は未来から遡り、
文字に起こすときは過去から書くと書きやすいかも?
この辺は数学の答案に似てますね。
ということで、
あくまで一般論的な言い方になってしまいましたが、
推薦・AOを考えてらっしゃる方の参考になればと思います。
より細かい話をお聞きになりたい方は
是非お問い合わせください。