国公立大の前期試験の結果発表も終わり,
ほぼすべての受験結果が出揃いました。
もちろんうまくいった事もありましたが,
そうでない事も・・・
「もう少しああすれば良かったのかなぁ」
「いや,これがベストだったのか・・・」
毎年これの繰り返しです。
なかなか全員がハッピーな結末を
迎えることはできないものですね。
それでも,
自分の力を信じて
受験に立ち向かったことで
センター試験で自己ベストを更新したり,
近年難易度が上がってきている
私立大学への合格を勝ち取ったりと,
受験生のパワフルさを
感じられる場面があったのは
とても嬉しかったです。
勉強時間と点数の伸び幅の関係
さて,それにしても,
受験生を見ていて思うのは,
「学力が同程度の生徒が
限られた時間内で
伸ばすことができる点数は
ある程度決まっている」
ということです。
もちろん,この話は
「その『限られた時間内』で
努力した量がほぼ同じである」
という条件の下,とします。
(限られた時間で努力しない人は論外です)
能力や性格に個人差はあれど,
極端な天才はまずいませんから,
勉強にどれぐらい時間をかけたかによって
ある程度点数の伸び幅は決まります。
学力差が生まれる要因
それでも,
東大に行ける受験生もいれば,
どうにもならない点数を取ってしまう
受験生もいるのが現実。
一体,その学力差はどこで生まれるのでしょう。
それは,
受験勉強をスタートさせた時点での「学力」です。
・・・ん?
大沼は一体何を言っているんだ?
と思わないでください。
これまで見てきた生徒や
自分自身の経験から考えると,
受験勉強を本格的にスタートさせた時点で
すでに大きな学力差がついている場合,
それを1年やそこらでひっくり返すのは
ほとんど不可能だということです。
はい,もっとはっきり言いましょう。
高校1,2年時に勉強をさぼっていた人間が
「僕は心を入れかえました!
3年は死ぬ気で頑張ります!」
と言っても,
それまでの2年間コツコツと
努力してきた人間には勝てないんです。
一般的に,
受験勉強が本格化する高3の4月や7月
「までに」
着実に経験値を増やしてきている人間は,
効率面でも
これまでの勉強で培われている部分が大きいため,
その後の勉強も
非常にスムーズにいくことが多くなります。
逆に,高3の7月までに勉強の経験値が少ないと
勉強するにしても
方法も分からなければペースも分かりません。
まずそこで時間をとられてしまい,
さらにライバルに差を付けられる結果に。
高1,高2はどうしても遊びたくなるところですが
(大沼は遊びまくっていました)
その中のほんの少しでいいですから
勉強に回す時間を作ると,
後々大きな利子となって
返ってくるかもしれませんよ?
ということで,
その後の4年間ないし6年間のことを考えると,
今,身のまわりにある
ちょっとした誘惑を振り払っていくのは
結構な得策と言えるのではないでしょうか。